自作エフェクター製作に使用する電子部品は様々ありますが、抵抗・コンデンサ・ダイオード・トランジスタ・オペアンプが基本になると思います。
抵抗
ざっくり分けると金属被膜抵抗と炭素被膜抵抗の2つの選択肢だと思います。
金属被膜のほうが音質がいいとか噂ですが、古いエフェクターはだいたい炭素被膜です。
高音質かビンテージ感かで選択してみていいかと思います。
コンデンサ
フィルムコンデンサ・セラミックコンデンサ・電解コンデンサの3種類がよく使われるかと思います。
一般的にuF(μF)と記載されているものはフィルム、p(pF)がセラミックになりますが、絶対そうじゃなきゃダメというものでもありません。
弊社試作品はフィルムがWIMAなどのボックス型コンデンサをよく使っていますが理由は音質ではなく、小さくて付けやすいからです。
セラミックコンデンサにはあまりこだわりはありませんが、気になるものにはマイカコンデンサを使用したりしていますが大きくてリード線も太く付けにくいです。
電解コンデンサはNichiconのFWやFGシリーズを使うことが多いですがこれも理由は比較的小さくて付けやすいからです。
自分用のお気に入りエフェクターにはオイルコンデンサーなどのビンテージコンデンサを入れて作ったりもしましたが、なんだかんだで作りやすいのが一番かなとも思っています。
ダイオード
電気の流れを一方向のみ流すものがダイオードでLEDもダイオードになります。
シリコンダイオード・ゲルマニウムダイオード・ショットキーダイオード・ツェナーダイオードなどの種類があります。
歪のクリッピングと言われる部分はダイオードが作り出しますのでこの部分のダイオードを変更してみるのも面白いかと思います。
一般的にシリコンダイオードがTS系、LEDがマーシャル系、ゲルマニウムがビンテージ系なんて言われています。
トランジスタ(FET)
簡単にいうと増幅器でスイッチ的役割も果たします。
なかなかに歴史のある電子部品で生産が終了していてよく欠品しています。
がんばって互換性のある部品を探すことになると思いますが、トランジスタですとNPNかPNPか、FETですとNチャンネルかPチャンネルか(N-JFETやP-JFET)で特性の近いものを選択して試してみることになると思います。
オペアンプ
簡単にいうと増幅器です。
8P(足が8本)のシングルとデュアルが存在していますが一般的にはデュアルの4558系と言われるものが使用されることが多いと思います。
ICソケットを使用するとオペアンプははめ込むだけなので交換も容易になりおすすめです。
音質の変化がわかりやすいのでこだわってみていい部品かと思います。
弊社にストックされている4558系オペアンプはMC1458、TL072、LM833などが多いですがこれは完全なる製作者の好みですので、色々試してみてください。